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池上研究会 

昨日までの「プラズマフロンティア研究会」とは別物の研究会です。ただ、一つの分野に囚われた、換言すると「井の中の蛙」にならないように、という狙いがあるところは共通です。内容をちょっとだけ書いとこう。
物理恐怖症の人でも、読めるようになっているような気がします。。。↓

1.ニュートリノの話
東大の梶田先生がスピーカーでした。
まず始めに、今朝の朝刊を賑わせた「地球ニュートリノ」の話から。地球の中心部で起こっているだろう反応の確固たる証拠を与えるものです。反応自体は単純で、ウランがトリウムに崩壊する過程の中にβ崩壊(原子番号が一つ増えて、電子と反電子ニュートリノを出す反応ですね)が含まれている。今回はその反応に起因するニュートリノを検出した、って事ですね。地球科学にとって非常に大きな一歩になりますね。
次に、ニュートリノ振動の話。観測されるニュートリノを、ある3つの質量固有状態を持つモードの重ね合わせと思うと、ニュートリノに「質量差」が生じる、って内容でした。今後の話も触りくらいは聞けました。あと、この話が回りまわって「我々の宇宙に反物質が存在しない理由」の解明に、ニュートリノが重大な役割を果たす、って話もありました。いやはや、何がなにやら…って感じです。深いところはよく分かりませんでしたが、学部の低学年までならごまかしでつなげそうなレベルは理解したつもり。

2.生物の模様の話
名大の近藤先生がスピーカーでした。
一言で片付けると、「生物の皮膚の模様パターンは、チューリングの理論で説明できる」って事です。例えば熱帯魚の縞模様、例えばチーターの斑点模様。などなど。。一見何の相関もないように見えますが、チューリングの数学的なモデルを使うと、ほぼ完全に説明できてしまう、って話。localな抑制作用とdistantな援助効果とが重なることにより、確かに動物の模様が形成される様子が示されました。また、日々代わり行く熱帯魚の写真とか、ねずみの写真とか激しく笑えました。何と!70万円(全て自費、秘密の研究だったそうです!)でやった研究が、Natureの表紙を飾ったんです。目から鱗がボロボロと落ちまくり。面白すぎでした!公演の内容はもちろんのこと、近藤先生自身の過去の話もね!模様に関するシンポジウムが、2006年2月に名大の野依研で開催されるそう。時間があれば、是非行ってみたいところです。非平衡熱力学の内容にもろにバッティングしてますし!
なお、「反応拡散モデル」ってのは、ものの構造を議論する際によく聞かれる用語です(吉村さん談)。プラズマでは、ランダウ・ギンツブルグ方程式とか何とかって言う名前らしいです。今度調べてみよう。

3.経済物理と言語物理
スピーカーは京大の青山先生でした。
名前だけ見ると「何だそりゃ」と思ってしまいますが、話を聞くと、なんて事はない、経済や言語の並びとか構造とかに対して、物理学でよく用いられる手法で持って性質を見てみよう、という話です。
物理学は実験を通してデータを収集し、それを図示することにより何か新しい事はないかと考えます。経済に関しては、長者番付などから十分な量のデータが得られていますから、それを物理っぽいツールで解析をしていました。「確率密度関数(密度の分布みたいなもの)」とか、「相関関数」とか。かなり良い成果が出てるそうです。金持ち/大企業と普通の所得者/中小企業では、得られる結果は全然違っていました。最後の方は、物理をやってるのか数学をやってるのか分からなかった。ただ、出てきた式の性質を決定するのは、他でもない観測データでした。この辺の帰納的アプローチは物理屋っぽい。
言語物理も基本は経済と一緒。ですが、途中で眠気に襲われてしまい、結局よく分かりませんでした。とにかく、とても興味深い結果が出ていたことは間違いないです。言語(英語の節の数と語順が中心)をこういう形で解析するなんて。。。やっぱり目から鱗ですよ。

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コメント

2の奴は

協同でやってる研究室で取り扱ってるよ。TuringStructureってやつだよね。ただ、この実験の話を聞いてても眠くなるだけだった(笑)De-Kepperっちゅう人がCIMA反応云々とか言ってるのだが理論が全て数式~。有機合成の人が理論を聞いても眠くなるだけであった…。まあこれを機に俺も勉強してみますかね。

なるほどね!

近藤先生も何か言ってた;
「生物系の人は、理論で示しても絶対納得してくれない!理論に沿って実験しても、成功した試しがない!!」
しかし、今回の模様の話はそうでもないみたい。実証の写真も見れたしね。
その時に聞いた理論の式は、実はそんなに難しいものでもなかったよ。2次元平面を考えた時に、与えられた方程式が;
dx/dt = (x^2)/((1-a(x^2))y) - bx + c
dy/dt = x^2 - y
a,b,cは勝手に決めてもいい実数で、必要に応じて勝手な値を入れればOK!
パソコンにやらせるときは、適当に差分化して計算させるってね。
簡単な式だけど、非線形項(x^2や1/y)があるので、構造が出てくるんですなぁ。。
理論物理屋的なオーダー(微粒子、Schrodinger方程式の世界)だと
非常に難解な話でも、
マクロな理論にぶち込むと構造が出る。。
不思議だぁぁ!!

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